パートナーの不倫が発覚した際、相手が泣いて謝罪するとは限りません。中には自分の非を認めつつも、「相手とは本気だから」と開き直り、再構築を拒否するケースも存在します。
今回は、決定的な証拠を突きつけたにもかかわらず妻に反省の色がなく、結果的に夫の方が精神的に追い詰められて家を出ることになった事例をご紹介します。過剰な金銭要求に悩み、調停へと発展したリアルな経緯を見ていきましょう。
①対象者プロフィール
- 対象者:妻 41歳、パート勤務
- 相談者:夫 45歳、会社員
- 家族構成:夫婦、子供2人(幼稚園児、小学生)
②不倫以前の人柄と夫婦関係
妻は元々真面目な性格で、二人の子供の育児や家事をしっかりとこなす良き母親でした。夫は仕事が忙しく、平日の帰宅は遅くなりがちでしたが、週末には家族揃ってショッピングモールや公園に出かけるなど、一般的な家庭を築いていました。
大きな喧嘩をすることもなく、夫自身は「自分たちは円満な夫婦だ」と信じて疑っていませんでした。
③おかしいと感じたきっかけ
変化が現れたのは、妻がパートタイムで働き始めてから半年ほど経った頃でした。家の中でもスマートフォンを肌身離さず持ち歩くようになり、入浴中やトイレにまで持ち込むようになったのです。
また、夜中にLINEの通知音が頻繁に鳴るようになり、夫が画面を見ようとすると慌てて隠すなど、明らかに警戒している様子が見受けられました。さらに、休日に「パート先の友人とランチに行く」と言って、一人で外出する頻度が増えていきました。
④決定的な出来事
不信感を募らせた夫は、妻の外出日に合わせて探偵事務所へ素行調査を依頼しました。数日後、探偵から提出された報告書には、妻が見知らぬ男性と待ち合わせをし、そのままホテルへ入っていく写真が鮮明に記録されていました。
調査の結果、相手の男性は妻のパート先の同僚であることが判明しました。夫にとって、信じていた妻の裏切りは非常にショックな出来事でした。
⑤修羅場
報告書を手に、夫は妻を問い詰めました。言い逃れができない証拠を前に、妻は泣いて謝るだろうと夫は予想していました。
しかし、妻の口から出たのは信じがたい言葉でした。「彼とは本気だった。もうあなたへの気持ちはないし、再構築はできない。離婚してほしい」と、あっさりと不倫を認め、悪びれる様子もなく開き直ったのです。
さらに妻は「子供たちの生活環境を変えたくない」と断固として別居を拒否。結局、これ以上同じ空間にいることに耐えきれなくなった夫の方が、逃げるようにビジネスホテルへ移り、家を出る形となってしまいました。
⑥結果
夫は探偵に相談し、妻が法的に有責配偶者であり、離婚協議を有利に進められる立場であることを知ります。 探偵から紹介された弁護士に依頼し、妻の不倫相手(既婚者)へ慰謝料を請求。相手男性は事を荒立てたくないと150万円を支払い、さらに「妻とは二度と会わない」という誓約書を提出しました。
不倫相手との再婚を期待していた妻は、相手が関係を断ち切ったことにショックを受け、態度が一変。夫婦関係の再構築に向けて歩み寄る姿勢を見せ始めました。
⑦この事例から学べること
今回のケースから、以下の注意点や教訓が読み取れます。
- 不倫をした側が反省するとは限らない:妻が有責配偶者である以上、原則として妻からの離婚請求は認められにくく、夫は離婚のタイミングや条件を自分のペースで進められます。感情的に押し切られないためにも、証拠の有無は極めて重要です。
- 不貞の証拠があるかどうかで主導権は大きく変わる:妻が「親権は自分」と主張しても、裁判所は不貞・生活状況・監護実績など総合的に判断します。証拠を押さえておくことで、理不尽な要求に振り回されずに済みます。
- 早めに専門家を介入させる:当事者同士での話し合いが平行線をたどる場合は、精神的な負担を減らすためにも、早めに弁護士へ相談し、調停などの公的な手続きへ移行することが解決への近道となります。
不倫相手が関係を断ち切ることで、当事者の気持ちが急に現実へ引き戻されることがあります。バレていない間は「いつか一緒になろう」「運命の相手だ」と盛り上がっていても、法的証拠を突きつけられた途端に相手があっさり身を引くことは珍しくありません。その瞬間、夢のような関係が一気に崩れ、当事者が態度を変えることもあります。腹立たしい気持ちは当然あると思いますが、こちらが有利な立場にあります。感情に流されず、今後どうすることが自分にとって得策なのか、冷静に判断することが大切です。

