車の走行距離が急に増えた、見慣れないルートを走っている形跡がある…。そんな些細な違和感から、パートナーの不倫が発覚するケースは決して珍しくありません。
今回は、夫の不自然な行動に違和感を感じたことをきっかけに探偵へ調査を依頼し、最終的に離婚と慰謝料請求に至った事例をご紹介します。ご自身の状況と照らし合わせ、今後の参考にしてみてください。
①対象者プロフィール
- 対象者:夫 34歳、会社員
- 相談者:妻 32歳、事務職(時短勤務)
- 家族構成:夫婦、子供1人(保育園児)
②不倫以前の人柄と夫婦関係
夫は真面目な性格で、休日は子供と公園で遊んでくれる良き父親でした。夫婦関係に特に不満はなく、円満な家庭を築けていると妻は感じていました。
所有している自家用車は、主に週末の買い物や家族でのお出かけに使用する程度で、平日は自宅の駐車場に停められているのが日常でした。
③おかしいと感じたきっかけ
ある日、妻が家族で出かけるために車に乗った際、ふとメーターを見ると、前回給油した時から異常に走行距離が伸びていることに気がつきました。気になって夫に尋ねると、一瞬たじろいだように見え、「最近、会社の営業車が足りなくて、自分の車を営業で使っているんだ」という返答がありました。
しかし、これまでそのようなことは一度もありませんでした。さらに最近の行動を思い返してみたところ、夫がスマートフォンを肌身離さず持ち歩くようになったこと、帰宅後にすぐお風呂に入るようになったことなど、小さな変化に気づき、妻は強い違和感を覚えるようになりました。
④決定的な出来事
疑念を拭いきれなかった妻は、思い切って探偵事務所の無料相談を利用しました。探偵からのアドバイスを受け、まずは夫の車に設置されているドライブレコーダー(ドラレコ)の記録を確認することにしました。
探偵がドラレコの音声記録や走行ルートを解析した結果、夫の車が営業先ではなく、見知らぬマンションの駐車場に頻繁に停められていることが判明しました。さらに、車内での女性との親密な会話も録音されていたのです。
その後、探偵による本格的な尾行調査が行われました。結果として、夫が特定の女性宅を訪問し、長時間滞在している様子が複数回にわたって記録され、不貞行為の決定的な証拠が揃いました。
⑤修羅場
探偵からの調査報告書を受け取った妻は、夫が休みの日に話し合いの場を設けました。最初は「ただの同僚で、仕事の相談に乗っていただけだ」とシラを切っていた夫でしたが、ドラレコの音声記録と探偵が撮影した写真を見せられると、顔面蒼白になり押し黙りました。
不倫相手は夫の取引先の女性でした。夫は「魔が差しただけだ、離婚はしたくない」と土下座して謝罪しましたが、平然と嘘をつき続けていた夫に対する妻の信頼は完全に崩れ去っており、離婚の決意が揺らぐことはありませんでした。
⑥結果
妻は弁護士に依頼し、夫と不倫相手の双方に対して法的な手続きを進めました。
- 離婚:協議の結果、離婚が成立。
- 親権:妻が取得。
- 慰謝料請求:夫と不倫相手の双方から、適正な金額の慰謝料を受け取ることで合意。
- 財産分与・養育費:今後の未払いを防ぐため、合意内容はすべて強制執行の効力を持つ「公正証書」として作成。
有責配偶者(自ら不倫などの原因を作った側)からの離婚拒否は認められにくい傾向にあり、確実な証拠があったことで妻側の主張がスムーズに認められる結果となりました。
⑦この事例から学べること
車の走行距離の急増やドライブレコーダーの記録は、不倫の強力な手がかりになることが多くあります。言い訳に違和感を覚えたら、まずは冷静に記録や状況を確認することが大切です。
慰謝料請求や財産分与には法的な期限(時効)が存在します。例えば、財産分与の請求期限は原則として離婚から5年です。また、慰謝料請求にも時効があるため、発覚後は放置せずに早めに対応することが求められます。証拠集めは相手に警戒されないよう、探偵などの専門家を交えて慎重に行うことが成功の鍵となります。
当事者同士での話し合いは感情的になりやすく、トラブルが長期化するリスクがあります。弁護士などの専門家に相談し、法的な観点からアドバイスを受けることをおすすめします。また、離婚条件(慰謝料や養育費など)について合意した内容は、口約束で終わらせず、必ず公正証書に残すことが将来のトラブルを防ぐために非常に重要です。
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