営業職など、仕事柄接待や飲み会が多いパートナーを持つ方にとって、帰宅が遅いことは日常的な風景かもしれません。しかし、その「仕事の付き合い」を隠れ蓑にして不倫に及んでいるケースは少なくありません。
今回は、接待の多い保険会社営業の夫の行動に違和感を覚え、決定的な証拠を見つけたことで探偵に調査を依頼し、最終的に離婚に至った事例をご紹介します。
①対象者プロフィール
- 対象者:夫 43歳・保険会社営業
- 相談者:妻 42歳・保育士
- 家族構成:夫婦、子ども2人(中学生、高校生)
②不倫以前の人柄と夫婦関係
夫は保険会社の営業マンとして多忙な日々を送っており、接待や同僚との飲み会で帰宅が遅くなることもしばしばありました。一方の妻も保育士としてフルタイムで働きながら、中学生と高校生になる二人の子供を育てていました。
夫婦関係は決して悪いわけではありませんでしたが、お互いに忙しく、ゆっくり会話をする時間は減っていました。妻は夫の仕事上の付き合いに理解を示しており、深夜の帰宅に対しても特に文句を言うことはありませんでした。
③おかしいと感じたきっかけ
妻が夫の行動に違和感を覚え始めたのは、帰宅が深夜になる日がさらに増えた頃でした。
以前の夫は、お酒を飲んで帰宅するとそのままお風呂にも入らず、リビングで寝てしまうことがよくありました。しかし最近になって、酔っているはずなのに帰宅後すぐにシャワーを浴びた形跡が残るようになったのです。
「外の匂いを落としたいのではないか」という小さな疑念が、妻の心の中に芽生え始めました。
④決定的な出来事
ある日、夫が脱ぎ捨てたスーツを片付けようとした際、ポケットから1枚の領収書が出てきました。
それは高級レストランのもので、金額や注文内容から見て、明らかに男女2人で利用したと思われるものでした。接待にしては不自然な店選びであり、妻の疑念は確信へと変わりました。
しかし、自力で尾行や証拠集めをするのはリスクが高いと考えた妻は、プロである探偵事務所に浮気調査を依頼することを決断しました。
⑤修羅場
探偵は夫の行動パターンを分析し、飲み会がある日の退勤後を追跡しました。1回目の調査は本当にただの会社の飲み会であり、空振りに終わりました。しかし、妻は諦めずに調査の継続を依頼します。
数日後の調査で、夫が職場の同僚女性と待ち合わせをしてデートをしている現場が確認されました。さらに、二人がそのままホテルへ入る様子や、出てくる場面の写真撮影にも成功しました。
確固たる証拠が揃った後、妻は夫を問い詰めました。最初は「仕事の相談に乗っていただけだ」と言い逃れようとした夫でしたが、探偵が撮影した決定的な証拠写真を突きつけられると沈黙し、最終的に不倫の事実を認めました。
⑥結果
妻の意志は固く、夫婦関係を再構築する道は選びませんでした。
不貞行為(肉体関係)を証明する確たる証拠があったため、夫および不倫相手である同僚女性の双方に対して慰謝料を請求しました。子供たちも中高生と大きく、両親の状況をある程度理解できる年齢だったこともあり、話し合いの末に協議離婚が成立しました。
⑦この事例から学べること
- 日常の小さな変化を見逃さない
多くのケースにおいて、浮気の兆候は日常の些細な行動の変化に表れます。今回の事例のように「酔って帰った時の入浴のタイミングが変わった」といった習慣の変化は、注意すべきサインの一つです。
- 証拠集めは専門家に任せる
領収書だけでは、法的に有効な不貞行為の証拠(肉体関係があったことの証明)としては不十分な場合があります。自力で追跡して失敗するリスクを避けるためにも、専門家に依頼して客観的な証拠を集めることが、その後の交渉を有利に進める鍵となります。
- 離婚後の生活設計を見据えた準備
離婚を視野に入れる場合、慰謝料や養育費の請求だけでなく、その後の経済的な自立について考えておく必要があります。一般的には、財産分与や年金分割の手続きも重要になります。
冷静な判断を下すためには、金融庁が提供する「ライフプランシミュレーション」や、厚生労働省の「公的年金シミュレーター」などを活用し、将来の資金計画や年金受給額の目安を事前に把握しておくことをお勧めします。将来の不安を少しでも解消しておくことが、修羅場の中でも毅然とした態度を保つ支えとなります。
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