「最近、妻が残業と言って帰りが遅い日が増えた……。」そんな時、不安になって本当かどうか確かめたくなるお気持ちはとてもよく分かります。たまたま近くを通ったふりをして、会社の前まで様子を見に行こうかと悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、ご自身で行う証拠集めの境界線や、やってはいけない「NG行為」について分かりやすく解説します。
会社の前を見に行くのは「セーフ」?
結論から言うと、「偶然を装って近くを通る」程度であれば違法ではありません。
しかし、妻の退社を待つために会社の近くで長時間待機したり、何日も同じように様子を見に行ったりすると話が変わってきます。張り込みのように継続的な監視を行うと、ストーカー規制法に触れる可能性が出てくるため、非常に危険です。軽い気持ちの行動が、思わぬ法的トラブルに発展するリスクがあることを覚えておきましょう。
素人の尾行や張り込みが「NG」な理由
「少し後をつけてみよう」「誰と出てくるか見張ろう」といった素人の尾行や張り込みは、高確率で相手にバレてしまいます。そのため、プロは絶対に推奨しません。
- 警戒されて証拠を隠滅される:もし本当に不倫をしていた場合、警戒されて証拠を隠されてしまいます。
- 夫婦関係が一気に悪化する:ただの残業だった場合、妻を疑って尾行していたことがバレれば、信頼関係は完全に崩壊します。
- 立場が不利になる:ストーカー行為として警察に通報されるなど、あなた自身が加害者として扱われる恐れがあります。
残業の理由が「職場のトラブル」である可能性も
妻の帰りが遅い理由が、必ずしも浮気とは限りません。近年では、職場での過重労働や、パワーハラスメント・セクシュアルハラスメントなどが原因で、スムーズに退社できない状況に追い込まれているケースもあります。
厚生労働省でも、職場における各種ハラスメント防止を事業主に義務付けており、労働者が被害にあった際の相談窓口(都道府県労働局の総合労働相談コーナーなど)を設けています。もし妻が職場の人間関係や環境に悩んでいる様子があれば、こうした公的な機関を頼ることも一つの解決策です。
安全に真実を確かめるためにできること
自分でできる安全な行動は、日常の些細な記録を残すことです。例えば、「残業と言っていた日の帰宅時間」や「休日の不自然な外出」などを、日記やメモに客観的な事実として書き留めておく程度にとどめましょう。
本格的に不貞行為の証拠を集めたい場合や、将来の話し合いを視野に入れている場合は、法律の専門家である弁護士に相談するのが確実です。
法的トラブルの解決には、国が設立した「法テラス(日本司法支援センター)」などの機関を活用するのも一つの方法です。法テラスでは、離婚などの問題に関する幅広い相談を受け付けています。経済的な条件を満たせば、無料法律相談や弁護士費用の立替制度を利用できる場合もあります。いざという時のために、こうした公的な窓口があることを知っておくと心強いでしょう。
まとめ
- 1回偶然を装って会社の前を通る程度なら違法ではない
- 継続的な張り込みや待ち伏せはストーカー規制法違反のリスクがある
- 素人の尾行は高確率でバレて状況を悪化させるため絶対にNG
- 不倫ではなく職場のハラスメント等で帰れない可能性も考慮する
- 確実な証拠集めや法的な判断は、弁護士などの専門家に相談する
不安な気持ちのまま単独で行動を起こす前に、まずは冷静になり、リスクを避けた賢明な判断を心がけましょう。

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